カルティエ パシャ 38MM グリッド W3104055 エキゾチックなデザイン時計でありながら、中のムーブメントは本格派
ただ、ムーブメント自体は結構通好みなものを搭載しています。
カルティエの呼び名はCal.191となっていますが、元々はジラールペルゴ社のCal.3100ですね。
このムーブメントは1994年にデビューしたのですが、完成するまでの期間がかなり短かったことから「ETAがベースになっているのではないか」との噂がネット上でも見られます。
しかし、現場の技術者の方に聞くと「構造上、それはありえない」とのこと。
この厚さ2.98mmの超薄型自動巻きムーブメントは、3大雲上ブランドの一つであるヴァシュロン・コンスタンタンの初代オーバーシーズにも搭載されました。
カルティエのパシャというと、市販ムーブメント的な存在であるETAを搭載したものが多いのですが、このモデルに関しては3大雲上ブランドが採用したこともあるかなり本格的なムーブメントを搭載しているのです。
ちなみにカルティエの他のモデル、例えばタンク・フランセーズなどに搭載されているETAのCal.2000よりも、このムーブメントの場合は精度基準が厳しく設定されており、機械的な設定でも上級モデルであることがわかります。
リューズの手ごたえ的には特に他のムーブメントと比べて変わったところはないと思うのですが、何せリューズが小さいので、その手ごたえを味わう余裕がありません(汗)
実際は「少し固め」くらいの感触なのかもしれませんが、指が痛いのでかなり固く感じてしまい、リューズを引き出して針を動かす時もちょっとやりにくさを感じてしまいます。
特に針のフラつきなどは感じないのですが、リューズが小さすぎて微妙な調整がしにくいのです。